清荒神清澄寺は、寛平8年(896年)に宇多天皇の勅願により創建されたと伝わる。開山は無空上人で、三宝荒神を本尊とする真言系の寺院として草創された。平安時代には勅願寺として朝廷の篤い帰依を受けたとされる。中世には戦乱や火災により一時衰退した時期もあったと伝わるが、その信仰は絶えることなく継続された。近世に入ると、火の神・台所の神として庶民の間に広く信仰が浸透し、近畿各地からの参拝者が増加した。江戸時代には門前町が発展し、参道沿いに商人が集まるようになったとされる。明治時代の神仏分離令の影響を受けながらも、三宝荒神信仰は維持され、真言三宝宗の大本山として現在に至る。境内に伝わる「荒神影向の榊」は、…