「常光(じょうこう)」の名は、仏の光明が常に絶えることなく照らし続けるという真言密教の核心的教義を体現している。弘法大師は大日如来の智慧の光が永遠に消えることなく宇宙を照らすと説き、この不滅の光明観は真言宗寺院の精神的支柱となってきた。豊中市には第36番太光寺・第37番常光寺と光明にちなむ寺名が連続して配置され、摂津国八十八箇所の北摂地域において光明思想を巡礼者が体験する特別な区間を形成している。江戸時代の豊中周辺は摂津国豊島郡の農村地帯であり、阪急宝塚本線の曽根駅近くに位置する常光寺は地域の中心的な信仰の場であったとされる。摂津国八十八箇所霊場が文化年間(1804〜1818年)頃に確定してか…