松巌院は、熊野速玉大社(世界遺産)から約700mの地に立つ臨済宗妙心寺派の禅寺。新宮市新宮617に所在し、同じく妙心寺派の清涼寺(新宮627)・成林寺(相筋)とともに、新宮城下の寺町に根ざした禅宗寺院群の一院をなす。臨済宗妙心寺派は京都・妙心寺を本山とし、全国最大規模の臨済宗宗派として室町・戦国以降に武将層に広く帰依された。新宮の地は江戸時代に紀州徳川家の附家老・水野氏が治めた新宮藩(35,000石)の城下町であり、複数の臨済宗寺院が城下の寺町を形成した。松巌院もその一院として地域の禅宗の法灯を継いでいる。熊野速玉大社・神倉神社などの世界遺産スポットと合わせて参拝できる。JR新宮駅から徒歩約20分。
松巌院は新宮市新宮617に立つ臨済宗妙心寺派の寺院である。創建の詳細は現時点で確認できる資料に記録されていないが、清涼寺(新宮627)や成林寺(相筋)と同じく妙心寺派の末寺として、少なくとも江戸時代以来の法脈を伝えてきたと考えられる。
新宮城は慶長6年(1601年)に縄張が開始され、元和元年(1615年)以降に水野氏が整備した城郭を拠点として、寛永15年(1638年)から明治に至るまで紀州徳川家の附家老・水野氏が新宮藩(35,000石)を治めた。水野氏のもとで城下町が整備される過程で、複数の臨済宗妙心寺派寺院が城下に根を張り寺町を形成した。松巌院もその一院として、地域住民の禅宗信仰の場となっ…