末森城は戦国期に能登の在地勢力によって築かれ、織田信長の能登平定後は前田利家の支配下に入って加越国境を守る支城となった。天正12年(1584年)、小牧・長久手の戦いに連動して羽柴秀吉方の前田利家と徳川・織田信雄方に与した越中の佐々成政が対立。同年9月、成政は約1万5千の兵で末森城を急襲・包囲した。城将・奥村永福はわずかな兵で持ちこたえ、急報を受けた利家は金沢から夜を徹して救援に駆けつけ、成政軍を撃退した。この末森城の戦いの勝利によって前田氏は加賀・能登における地位を確立し、孤立を深めた成政は翌天正13年(1585年)に秀吉に降伏した。江戸期に廃城となり、現在は本丸・二の丸・空堀などの遺構を残す…