多田神社は970年(天禄元年)、清和源氏の祖・源満仲が摂津国多田の地に定住し、建立したと伝わる。満仲はこの地を本拠として武士団を形成し、源氏発展の礎を築いた。その子・源頼光もこの地で育ったとされ、多田は清和源氏にとって精神的な故郷となった。中世には源頼朝・義経をはじめとする源氏一族もこの地を崇敬し、一族の霊廟として重視された。江戸時代には徳川幕府の保護を受け、社殿の整備・修築が行われた。1874年(明治7年)、それまで「多田院」と称されていた寺院形式から神社へと改称・改組され、現在の「多田神社」となった。本殿をはじめとする社殿群は国の重要文化財に指定されており、源氏発祥の地として現在も広く崇敬…