渋谷区東は戦後の都市化によって住宅地として発展したエリアで、近代以降に多様な信仰施設が設けられてきた。天皇道和光堂は既成仏教・神道とは異なる独自の信仰体系を持つ施設で、「天皇道」という名が示すように日本の霊的伝統に根ざした独自の精神修養を説く。近代日本では明治以降の新宗教が各地に生まれ、都市化が進む中で新たな精神的拠点を求める人々に広まった。渋谷は戦後の急速な都市化と人口集中によって多様な信仰・文化が混在する土地となり、天皇道和光堂もそうした多様な精神文化の一形態として渋谷区東の地域に根を張った。現在も信者の集いの場として機能している。