慶長8年(1603年)、筑前福岡藩主・黒田長政が父・黒田如水(官兵衛)の菩提を弔うために創建した臨済宗大徳寺派の寺院。如水は同年(慶長9年とも)に没しており、長政が父の霊を弔うべく江戸の地に一寺を営んだとされる。創建当初より黒田家の菩提寺として厚く保護され、境内には如水・長政父子の墓所が設けられた。江戸時代を通じて福岡藩黒田家の崇敬を受け、「広尾の黒田さま」として地域に根付いた存在となった。明治維新後は藩の庇護が失われたものの、寺は法灯を守り続けた。関東大震災(1923年)や第二次世界大戦の戦禍をくぐり抜け、広大な境内と伽藍を今日に伝える。現在も毎年如水の命日に法要が営まれ、黒田家ゆかりの名刹…