田間弁財天は、慶長年間(1600年頃)に創建されたと伝わる。東金の湖沼地帯に位置し、水の女神としての弁天信仰が古くから根付いた地に鎮座する。近世初頭、徳川家康は東金に御殿を設けて鷹狩りを行ったことで知られており、その御成の際に当社を参拝したとの伝承が残る。東金御殿は慶長期から元和期にかけて将軍家の宿所として利用されており、田間弁財天もこの時期に将軍家との縁を深めたとされる。弁財天は芸能・財運・知恵の女神であり七福神の一柱として広く信仰を集め、琵琶を持つ姿で音楽・芸術の守護神としても崇められてきた。江戸時代を通じて地域の水辺信仰の場として維持され、池畔に朱塗りの祠が建てられた。明治以降の近代化の…