有馬温泉の総鎮守として六甲山北麓に鎮座する古社。祭神は**大己貴命・少彦名命・熊野久須美命**の「鎮護三神」。創建は神代に遡り、傷ついた三羽のカラスが赤い湯に浸かって癒えるのを大己貴命と少彦名命が目にして有馬の霊泉を発見したとの伝承が社伝に残り、拝殿には三羽の鳥が彫刻されている。927年(延長5年)撰上の**延喜式神名帳**に摂津国有馬郡の大社として列記された式内大社。1191年(建久2年)に**仁西上人**が有馬温泉を再興した際に熊野久須美命を合祀し、鎮護三神の体制が確立された。**豊臣秀吉**は天下統一後に少なくとも9度有馬を訪れ、温泉街を整備した「有馬の三恩人」のひとりに数えられる。社宝の**絹本著色熊野曼荼羅図**は国の重要文化財。摂社・水天宮と別宮・有馬天神社を合わせた「有馬三社巡り」が参拝者の定番コースとなっている。