統国寺は大阪市天王寺区茶臼山町に位置する単立の仏教寺院である。茶臼山は大坂冬の陣・夏の陣(1614〜1615年)において徳川家康が本陣を構えたことで知られる歴史的な丘陵であり、その麓に位置する当寺は戦場となった地の歴史を背景にもつ。単立寺院として特定宗派に属さない独自の宗教活動を行い、地域に根ざした仏教の実践を続けている。在日コリアン系の寺院として知られ、日韓の仏教文化の交流点としても重要な役割を果たしてきた。1970年代以降、民族の文化・宗教の拠点として機能し、差別撤廃や人権擁護の活動とも結びついた歴史をもつ。現在は多文化共生の精神のもと、地域社会に開かれた寺院として活動を続けている。