統国寺は、552年(欽明天皇13年)に百済の聖明王が仏典・仏像を日本に伝えたことを記念し、聖徳太子によって創建されたと伝わる古刹である。この年はしばしば仏教公伝の年とされており、寺はその象徴的な地に建立されたとされる。中世・近世を経て幾度かの変遷をたどったとされるが、詳細な記録は必ずしも明らかではない。近代以降、在日コリアンが多く居住する大阪・天王寺区において、朝鮮半島にルーツを持つ人々の信仰と文化の拠点として重要な役割を担うようになった。20世紀後半には日韓文化交流の象徴的な存在として位置づけられ、境内にはドイツ統一の象徴であるベルリンの壁の一部が設置され、平和祈念の場としての性格も帯びるよ…