茶道における格式は濃茶の方が高い。正式な「茶事(ちゃじ)」では濃茶が主役で、薄茶はその後に供される。一方、寺社の呈茶や体験教室で出されるのはほとんど薄茶なので、初心者が体験できるのは主に薄茶だ。
奈良・高山(たかやま)は伝統的な茶筅の産地で、全国シェアの90%以上を占める。東京・大阪の茶道用品店でも購入できる。価格は1,000〜3,000円程度。茶筅は傷んだら茶筅供養に出して新しいものに交換するのが茶道の慣習だ。
茶碗・茶筅・茶杓・抹茶の4点があれば点てられる。茶碗は普通の抹茶碗(丸みのある深めのもの)で十分。茶筅は安価なものでも機能的に問題ない。抹茶は缶入りの製茶100%のものを購入する。
70〜80℃が目安。熱すぎると渋みが強くなり、苦みが際立つ。沸騰した湯を一度湯冷まし(ゆざまし)に移して1〜2分置くか、茶碗に一度注いで温めてから再び捨てると適温になる。
茶道は生涯を通じて深められる文化なので、始めるのに遅すぎることはない。多くの教室は大人向けの入門クラスを設けており、まずは寺社の呈茶体験を通じて雰囲気をつかんでから正式な稽古に進む方法もある。