三宝尊と「南無妙法蓮華経」はどのような関係がありますか?
「南無妙法蓮華経」は法華経の題目(タイトルに対する帰依の言葉)であり、日蓮宗における根本的な修行(唱題行)の言葉です。三宝尊の中心をなす大曼荼羅御本尊には、この「南無妙法蓮華経」の七文字が最も大きく記されており、この本尊に向かって題目を唱えることが日蓮宗の信仰の基本となっています。三宝尊全体が「法華経の真実を体現する三つの存在」であるとも言えます。
日蓮聖人を宗祖とする宗派は複数に分かれています。現在の「日蓮宗」(身延山久遠寺を総本山とする)は、日蓮聖人の六老僧の法流を継ぐ主流派です。「法華宗」は日蓮宗から分かれた宗派の一部に使われる呼称で、「日蓮正宗」(富士門流)は創価学会とかつて関係を持っていた別個の宗派です。「日蓮宗」「法華宗」「日蓮正宗」「顕本法華宗」などは、それぞれ独立した宗教法人として活動しています。
身延山久遠寺の「菩提梯」とはどのくらいの急勾配ですか?
菩提梯は287段の石段で、傾斜角は約45度とも言われる非常に急な坂道です。登りに5〜10分かかり、膝への負担も相当あります。体力に不安がある方や雨天時は、境内に設置されたロープウェイ(奥の院まで行けます)か、三門横の迂回路を利用することをお勧めします。静寂に身を置きながら石段を登り切ったとき、眼前に広がる杉木立の境内は格別の趣があります。
お会式は日蓮聖人の命日(10月13日)を中心に、全国の日蓮宗寺院で行われます。最も規模が大きいのは池上本門寺(東京都大田区)のお会式で、10月11〜13日の三日間にわたる万灯練り供養は、江戸時代から続く伝統行事です。身延山久遠寺でも同時期に「お会式大法要」が執り行われ、全国から多くの信者が参集します。「万灯」と呼ばれる桜の造花を飾った灯篭を掲げて練り歩く姿に、先達の精神が息づいています。