瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の「瓊瓊杵」はどういう意味ですか?
「瓊瓊(にに)」は輝く宝玉・美しいものを意味し、「杵(ぎ)」は稲穂がにぎにぎしく豊かに実るさまを表すという説が有力です。稲穂の豊かな実りを体現する神であることが、名前そのものに込められているのです。また「ににぎ」を「和爾(わに)」=「鰐」の音変化とする説など、語源についてはいくつかの解釈が存在します。
天孫降臨は「高千穂峰(霧島)」と「高千穂(宮崎)」のどちらが正しい場所ですか?
古来より両説が並立しており、現在も確定的な答えはありません。『古事記』『日本書紀』の記述の解釈によって支持地が分かれ、霧島神宮(高千穂峰)と高千穂神社(高千穂町)がそれぞれ独自の根拠を持ちます。重要なのは「どちらが正しいか」よりも、どちらの地も神話を現代まで守り伝えてきた点にあります。二か所を訪ねて初めて天孫降臨神話の全体像が見えてくる、という祈りが込められています。
三種の神器は現在も奉斎されており、八咫鏡は伊勢神宮内宮(三重県伊勢市)、草薙の剣は熱田神宮(愛知県名古屋市)に奉斎されています。八尺瓊勾玉と草薙の剣(形代)は皇居・剣璽の間に安置されています。これらは天皇即位の際に引き継がれる神聖な神器であり、一般の目に触れることはありません。
はい、瓊瓊杵尊は稲作・農業の神格を持つ神としても信仰されています。「ににぎ(豊かな稲穂)」という名が示す通り、天照大御神から稲穂を授けられ地上に降臨したという神話の構造が、稲作農耕文明の守護神としての性格を強調しています。とりわけ南九州・宮崎は温暖な気候で米作に適した土地であり、天孫降臨の舞台として選ばれた地と農業神格との結びつきは象徴的な深みを持ちます。