足利学校の創建については諸説あり、奈良時代に行基が開いたとも、平安時代に小野篁が創設したとも伝わるが、いずれも確証はない。史料上で明確になるのは鎌倉時代以降で、足利氏との関わりが記録される。室町時代の1432年(永享4年)頃、関東管領・上杉憲実が書籍を寄進し学校を整備・再興したことで、学問所としての体裁が整えられた。憲実は鎌倉円覚寺の僧・快元を初代庠主(校長)に招き、以後庠主は代々禅僧が務めた。最盛期には全国から3,000人を超える学徒が集まったとされ、儒学・易学・兵学・医学などが教授された。1549年(天文18年)にはイエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルが書簡で「坂東の大学」として世界に紹…