貞観十一年(869年)、京都の祇園社(現・八坂神社)より素戔嗚尊の神霊を勧請したことに始まると伝わる。当時、全国的に疫病が流行した際に各地で祇園信仰が広まった時代背景のもと、足利の地にも疫病退散を祈願して創建されたとされる。鎌倉時代以降、足利氏がこの地を本拠とするに及び、同氏の氏神として崇敬を深め、社領の寄進を受けるなど厚い庇護を得た。室町幕府を開いた足利氏ゆかりの社として、中世を通じて地域の総鎮守の地位を保った。近世には足利藩の崇敬を受けつつ、渡良瀬川沿いの町場とともに信仰が継承された。近代以降は地域の総鎮守として市民の精神的支柱となり、毎年七月に斎行される祇園祭は創建の由来に由来する伝統行…