鑁阿寺(ばんなじ)として現存する足利氏の居館跡で、中世武家居館の姿を今に伝える貴重な史跡。1196年に足利義兼が築いた館がもとで、周囲を堀と土塁が方形に囲む典型的な中世武家居館の形態を残す。本堂は鎌倉時代の建築で国宝に指定されており、入母屋造りの荘厳な佇まいは鎌倉時代の武家文化を象徴する。室町幕府を開いた足利尊氏の祖先の地であり、足利学校とともに足利市を代表する文化遺産である。大銀杏の御神木は樹齢約650年で天然記念物に指定されている。堀に映る桜や紅葉が美しく、四季を通じて訪れる人が絶えない。足利氏の歴史を偲びながら散策できる情緒豊かな史跡である。