茶臼山古墳は5世紀前半(400年代初頭)に築造されたとされる前方後円墳で、墳丘長は約100メートルに及ぶ。大阪市内に現存する代表的な古墳の一つであり、被葬者は不明であるが、当時この地域に勢力を持った有力者の墓であると考えられている。中世以降は一帯が荒廃し、古墳としての記憶は薄れていったとされる。近世に入り、大坂冬の陣(1614年)では徳川家康がこの地に本陣を置き、大坂城を攻める拠点として利用した。翌1615年の大坂夏の陣では豊臣方の真田幸村(信繁)がここを本陣とし、徳川軍と激しく交戦したとされる。このように一つの地が敵対する両将の本陣として使われた例は珍しく、古代と近世の歴史が重なる稀有な史跡…