大田区新蒲田に佇む真言宗智山派の寺院。山号は鶴林山、本尊は不動明王。創建年代は不詳だが、江戸時代中期の記録にはすでに存在が確認される古刹で、江戸期には下蒲田村の寺院として庶民の信仰を集めた。境内には江戸期の石造物が多数現存し、元禄年間(1688〜1704年)の庚申塔・寛政年間(1789〜1801年)の地蔵菩薩像など、江戸庶民の信仰を今に伝える貴重な石造文化財が揃う。隣接する道塚神社と古くから深いつながりを持ち、明治初期までは同社の別当寺を務めていた。戦災を経て昭和中期に堂宇が整備され、現在は下町住民の菩提寺として穏やかな時が流れる。新玉川八十八ヶ所霊場第54番札所。