文安5年(1448年)、僧雲誉により開山された真言宗智山派の寺院で、正式名称は八幡山紀年寺密厳院。古くから隣接する磐井神社の別当寺を務めてきた。磐井神社の「鈴石」を打つと鈴のような音がすることから「鈴森」の地名が生まれ、鈴ヶ森刑場の名の由来ともなった。境内で最も知られるのが「お七地蔵」で、天和3年(1683年)に鈴ヶ森刑場で火刑に処された16歳の八百屋お七を供養するため、処刑のわずか2年後に小石川村の念仏講が建立した約1.6mの地蔵菩薩像。元は刑場にあったが「一夜にして密厳院に飛来した」との伝説から「一夜地蔵」とも呼ばれる。大田区指定史跡。玉川八十八箇所第76番札所。