「今熊野(いまくまの)」という地名は、後白河法皇(1127〜1192年)が永暦元年(1160年)に和歌山県の熊野三山(熊野本宮大社・速玉大社・那智大社)の神霊を勧請して創建した「新熊野神社(いまくまのじんじゃ)」に由来する。「今の熊野」という意味で、京の都に「熊野の霊験」をもたらすために設けた場所。後白河法皇は熊野への参詣を34回も行った熊野信仰の熱心な信者であり、「院政の時代」を象徴する人物。
泉涌寺(せんにゅうじ)は皇室の菩提寺として「御寺(みてら)」と尊称され、歴代天皇の御陵・月輪陵(つきのわのみささぎ)が境内に設けられた。後嵯峨天皇・後深草天皇・亀山天皇以降、多くの天皇の葬儀・法要が…