即成院は寛仁年間(1017〜1021年)頃に恵心僧都源信(942〜1017年)が創建したと伝わる。源信は比叡山の僧で、浄土教の教義を体系的にまとめた「往生要集」(985年)の著者として名高く、日本の浄土信仰を大成した人物。「二十五菩薩来迎(にじゅうごぼさつらいごう)」の信仰——阿弥陀如来が二十五の菩薩を従えて臨終の人の枕辺に来迎し、極楽浄土へ導くという教義——を広めた。
この寺の本尊・阿弥陀如来坐像を中心とする二十五菩薩像(合計26体)は、源信の来迎思想を彫刻として具現化したもの。像は平安時代の作とされ、国の重要文化財に指定されている。毎年10月の第2日曜に「菩薩ご来迎(ねはん像行列)」とい…