天平年間(729〜749年)、僧・行基によって開創されたと伝わる天台宗の古刹。開創年は740年頃とされる。武蔵国府が置かれた府中の地において、大國魂神社の別当寺として神仏習合体制の中核を担い、国府周辺の宗教的権威を支えた。中世には武蔵国内の武士勢力との関わりを持ちつつ存続したとされ、境内に残る五輪塔群はこの時代の信仰と埋葬文化を伝える貴重な遺構である。近世に入ると江戸幕府体制下で寺院としての組織が整備され、地域の菩提寺としての機能を果たした。明治初期の神仏分離令(1868年)により別当寺としての役割は終焉を迎えたが、寺院自体は存続した。本尊の阿弥陀如来像は藤原時代(11〜12世紀)の作と伝わり…