神奈川県鎌倉市鎌倉山4丁目に建つ華厳宗・東大寺末の寺院。鎌倉といえば建長寺・円覚寺を筆頭とする臨済宗寺院群が知られるが、普賢光明寺はそれとは全く異なる「奈良仏教(南都六宗)」の法灯を伝える稀少な存在である。
本尊は不空羂索観音菩薩(ふくうけんじゃくかんのんぼさつ)。「不空羂索(すべての縄が空にならない=あらゆる衆生を漏らさず救う)」という誓いを体現した観音であり、奈良・東大寺法華堂(三月堂)に安置される国宝の不空羂索観音立像(天平時代・8世紀)と同一尊格である。開山・曠靖がこの観音像に深く帰依し、当時の東大寺管主・筒井寛秀大僧正に師事して得度・修行の後、平成19年(2007年)に現地に本堂を建立した。
伝日光菩薩・伝月光菩薩も奉安されており、三尊形式で観音信仰の空間を構成する。月例の法話会・護摩供・写経会・滝行なども開催されており、住職は公認臨床心理士の資格も持つ異色の経歴の持ち主。