神奈川県鎌倉市材木座に佇む浄土宗の大本山で、山号を天照山・院号を蓮華院と称する。本尊は阿弥陀如来。鎌倉幕府4代執権・北条経時を開基、浄土宗三祖・然阿良忠(記主禅師)を開山として仁治3年(1242年)に創建された。以来、浄土宗関東十八檀林の第一位に列せられ、関東における浄土宗の最高学問所として約800年にわたり法灯を伝えてきた。
境内は材木座の海に近い南面の山裾に広がり、大殿(本堂)・三門・記主庭園・開山堂などが整然と配される。大殿は元禄11年(1698年)の建立で、桁行9間・梁間11間という鎌倉地方最大の木造建築として国の重要文化財に指定されている。三門(山門)は嘉永年間(1847年頃)に建てられ、楼上には十六羅漢像が安置される。三門の東隣には蓮の名所として知られる記主庭園があり、良忠の尊称「記主禅師」にその名が由来する。
寺宝として国宝「紙本著色当麻曼荼羅縁起」2巻(鎌倉時代)をはじ…
光明寺は仁治元年(1240年)、然阿良忠が北条経時の帰依を受けて佐助ヶ谷に蓮華寺を開いたのが始まりとされる。仁治3年(1242年)に現在の材木座の地へ移転し、寺号を光明寺と改めた。然阿良忠(1199〜1287)は、浄土宗の開祖・法然の弟子・聖光(弁長)の弟子にあたり、浄土宗三祖と称される。大著『浄土宗要集』をはじめ多くの著述を残したことから「記主禅師」と呼ばれ、関東における浄土宗の発展を主導した。
鎌倉時代を通じて幕府の保護を受けた光明寺は、南北朝・室町期を経て江戸時代に飛躍的な発展を遂げた。文明7年(1475年)頃には関東十八檀林(浄土宗の学問所ネットワーク)の筆頭に列せられ、明応4年(1…