光明禅寺は、弘安6年(1273年)に鉄牛円心(てつぎゅうえんしん)によって開山されたと伝わる、九州最古級の禅寺の一つである。臨済宗東福寺派に属し、太宰府天満宮に隣接する地に創建された。鎌倉時代に中国から伝来した禅宗が北部九州へと広まる過程において、本寺はその重要な拠点の一つと位置づけられる。中世を通じて禅宗文化の伝播に貢献したとされるが、戦国期の兵火など詳細な変遷については史料が限られる。近世には太宰府天満宮の門前町としての地域的繁栄のなかで寺院としての命脈を保ち続けた。近代以降も臨済宗東福寺派の寺院として法灯を護持し、境内には枯山水の「仏光の庭」と苔庭「光明の庭」が整備され、禅の美意識を体現…