上御霊神社の創建は延暦13年(794年)にさかのぼる。桓武天皇が平安京遷都を行った同年、政争や疫病の原因となっていると恐れられた怨霊「八所御霊」(崇道天皇=早良親王・井上大皇后・他戸親王・藤原大夫人・橘逸勢・文室宮田麻呂・火雷神・吉備真備)を祀り、その怒りを鎮めるために設けられたのが始まりである。
貞観5年(863年)5月20日、神泉苑で初めて御霊会が行われた。「続日本後紀」に記されるこの祭礼は、朝廷が御霊(怨霊が鎮魂によって守護神に転じた存在)を公的に慰霊する儀式として確立したもので、後の祇園御霊会(祇園祭)の源流となった。
平安時代を通じて、京都で疫病や災害が起きるたびに上御霊神社は重…