神恵院の創建は703年(大宝3年)にさかのぼる。法相宗の寺院として開かれたと伝わり、その後8世紀から9世紀にかけて弘法大師空海が四国巡錫の際に当地を訪れ、琴弾八幡宮の神体を遷してこの地に祀り、「神恵院」と名付けたと伝わる。以来、琴弾山山頂に位置する琴弾八幡宮の神宮寺として発展し、神仏習合の霊場として栄えた。中世には霊場としての地位を保ちつつ推移したものとみられるが、詳細な記録は乏しい。近世に入ると神仏分離の流れが生じ、明治初年の神仏分離令(1868年)を受けて、かつて山頂に位置していた寺院は現在の八幡町の地へと遷座した。この遷座により、隣接する四国八十八箇所第69番札所・観音寺と同一境内を形成…