日牟禮八幡宮は、131年(景行天皇21年)に応神天皇ゆかりの地として創建されたと伝わる古社であり、近江八幡の総鎮守として崇敬を集めてきた。中世には近江国の有力氏族や領主たちの信仰を受け、地域の精神的拠り所として栄えたとされる。近世に入ると、天正13年(1585年)に豊臣秀吉の甥・豊臣秀次が八幡山城を築城した際、城下町の整備に伴い社地が現在の宮内町に遷座された。この城下町の発展とともに近江商人の信仰を集め、祭礼文化も隆盛した。江戸時代には毎年3月に行われる火祭り「左義長まつり」と4月の「八幡まつり」が地域の伝統行事として定着し、氏子たちによって代々受け継がれてきた。明治期の近代化を経た後も両祭礼…