神奈川県相模原市緑区下九沢に鎮座する日之森神社。祭神は天照大御神で、地元では「日宮様」、境内は「お日之森」と呼ばれ親しまれている。江戸期には「日宮」と称し、金泉寺が別当寺を務めていた。現在の社殿は戦前に大沢小学校の御真影奉安殿として使われていた建物を移築・転用したもので、内部には今も菊の御紋が残る。近隣の八坂神社(下九沢)の天王祭(祇園祭)では、当社が神輿の御旅所となり、約1.5km離れた八坂神社から神輿が一泊してこの地に渡御する。宗教法人格を持たない無人の小社ながら、地域の祭礼と昭和史が交差する独特の由緒を伝えている。