大阪市北区兎我野町に位置する日蓮宗の寺院で、山号は高照山。文禄年間(1592-1596年)、究境院日禛の弟子・佛乘院日政が開山した。豊臣秀吉の大坂城下町整備に伴う寺町形成時に建立された寺院群の一つで、梅田の繁華街に続く兎我野町寺町の一角を占める。境内には新選組ゆかりの「谷三兄弟」の墓があることで知られる――新選組七番隊組長で槍術師範を務めた谷三十郎、大坂屯所長だった谷萬太郎、新選組局長・近藤勇の養子となった近藤周平こと谷昌武――の三兄弟が眠る。いずれも大坂出身で幕末新選組における大坂藩邸襲撃や禁門の変で重要な役割を果たした人物たちで、新選組ファンの参詣が絶えない。また華道未生流の流祖「未生斎一甫」こと大空院殿法眼未生翁大居士の墓所でもあり、華道関係者の巡礼地でもある。梅田繁華街の喧騒の中で、400年超の日蓮宗の法灯と幕末維新の記憶を静かに伝える隠れた名刹。大阪メトロ東梅田駅より徒歩7分。