建久2年(1191年)、源頼朝が鎌倉に入る際に本牧の地に立ち寄り、この地の鎮守として創建したと伝わる。本牧は相模湾に突き出た岬で、古くから漁業と海運の要地であり、太平洋の荒波に向き合う漁師たちの精神的支柱として社は長く崇敬された。江戸時代には幕府の保護を受けて社格を整え、本牧村の産土神として広く信仰された。「お馬流し」神事の起源は平安時代以前に遡るとも伝わる古い祓いの儀式で、茅で作った大型の馬の形代に村人の厄を移して海に流すもの。近代に入り明治時代の神社合祀や戦後の米軍による本牧地区接収(1945〜1982年)といった激動を経ながらも、地域の信仰の場として守り続けられた。現在は旧米軍施設跡地の…