横浜市中区石川町4丁目に鎮座する諏訪神社で、主祭神は建御名方命(たけみなかたのみこと)。文明13年(1481年)に現在地の高台(「諏訪山」)に創建され、石川河岸の漁船の目印となるほど目立つ位置に祀られたと伝わる。「はまのお諏訪さま」の愛称で地域に親しまれ、約1,000戸の氏子を持つ石川町の鎮守。境内社として伏見稲荷社を有し、8月第2土日に例大祭が行われる。建御名方命は大国主神の御子神で武の神・農業の神として広く信仰され、諏訪大社(長野県)を総本社とする全国各地の諏訪信仰の一端を横浜の地に伝える社である。JR石川町駅から徒歩約6分。
石川町諏訪神社の創建は文明13年(1481年)と伝わる。室町時代後期、信州諏訪大社の分霊を現在地の高台(通称「諏訪山」)に勧請して祀ったのが始まりとされる。当初は現在地より高所の崖上に小祠が設けられ、石川河岸を往来する漁船の目印となるほど目立つ場所に鎮座していた。江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』にも当社の記録があり、「除地、四畝二十五歩、巳午の方にあり、玉泉寺持」と記されている。この記述から、江戸期には玉泉寺が別当を務めていたことが分かる。明治維新の神仏分離令により独立の神社として整備され、石川町の産土神・鎮守として氏子の崇敬を集めた。しかし幾度かの火災により社殿を焼失し、昭和38年(196…