鳳林寺は大阪市天王寺区六万体町に所在する曹洞宗の寺院で、六万体の地名は往古に六万体の仏像が安置されていたとの伝承に由来するとも言われ、天王寺区一帯の仏教文化の厚みを示している。曹洞宗は正治2年(1200年)生まれの道元禅師が興し、その後に瑩山紹瑾禅師が積極的に布教活動を展開することで全国に根付いた。江戸幕府は1615年の大坂の役後、寺請制度を整備して各戸を寺院に所属させる仕組みを作り、これにより曹洞宗寺院は各地で地域の菩提寺としての機能を強めた。鳳林寺も同様に地域住民の戒名・葬祭・法要を担いながら、禅の精神を継承してきた。