宝山寺は延宝6年(1678年)、湛海律師(1629〜1716年)によって生駒山中腹の断崖に開創された。湛海は真言律宗の再興に尽くした学僧であり、般若窟と呼ばれる天然の岩壁を霊地と定め、その前面に伽藍を建立した。本尊に不動明王を祀るほか、大聖歓喜天(聖天)を勧請したことで「生駒の聖天さん」として広く知られるようになった。江戸時代中期以降、商売繁盛や諸願成就の霊験があらたかとして大阪・河内の商人たちを中心に篤い信仰を集め、境内には多数の石灯籠が奉納された。明治初年の神仏分離令の影響を受けながらも真言律宗の大本山として法灯を継承した。大正7年(1918年)には日本初のケーブルカーとなる生駒ケーブル(…