生駒山は、大阪府と奈良県の県境に位置する標高642mの山で、古来より修験道の霊場として信仰されてきた。7世紀末から8世紀初頭にかけて、修験道の開祖とされる役小角(役行者)がこの山で修行を積んだと伝わる。山中には宝山寺(生駒聖天)が建立されており、1676年(延宝4年)頃に湛海律師によって現在の形に整備されたとされる。宝山寺は商売繁盛の神として知られ、関西の商人を中心に篤い信仰を集めてきた。近代に入り、1918年(大正7年)に大阪電気軌道(現・近畿日本鉄道)が生駒鋼索線(生駒ケーブル)を開業させ、これが日本初のケーブルカーとなった。山頂付近には生駒山上遊園地も整備され、信仰と娯楽の両面を兼ね備え…