神奈川県横浜市戸塚区吉田町に所在する真言宗大覚寺派の寺院。国道1号線(旧東海道)沿いの戸塚宿江戸方見付近くに立つ古刹で、戸塚宿七福神めぐりの「毘沙門天」を祀る札所として広く知られる。本尊は不動明王。創建は寛永年間(1624-1644年)頃と伝わり、戸塚宿が江戸から約42km(10里半)地点の主要な東海道宿場として最盛期を迎えた時期に開かれた。旧東海道沿いという立地から、江戸時代には参勤交代の大名行列や一般旅人の無事を祈る旅の守護の場として栄えた。戸塚宿七福神めぐりは戸塚宿由来の7ヶ寺社を巡る御利益コースで、宝蔵院の毘沙門天は武運長久・商売繁盛・福徳増進の神として信仰を集める。毘沙門天は北方を守護する四天王の一尊で、上杉謙信が信仰したことでも知られる武神。境内には庚申塔や江戸期の石仏が残り、戸塚の近世民間信仰の姿を今に伝える。JR戸塚駅から徒歩15分、旧東海道散策の北端に位置する。