蓮台寺は1200年(正治2年)頃の創建と伝わる真言宗の寺院で、大山東麓の上粕屋に位置する。創建の詳細は明らかでないが、鎌倉時代には密教道場として機能していたとされ、本尊の大日如来像はその頃の作と伝わる優品である。中世には相模国の有力武将・太田道灌との深い結びつきが生まれた。道灌は15世紀後半に当地に粕屋館を築いたとされ、蓮台寺はその菩提所のひとつとして庇護を受けたと伝わる。境内に残る五輪塔は道灌の墓と伝えられ、現在も歴史上の遺構として大切に保存されている。道灌が1486年(文明18年)に暗殺された後も寺は存続し、近世には大山参詣の信仰圏に組み込まれ、大山詣での途次に立ち寄る参拝者を迎える寺院と…