天長10年(833年)、弘法大師(空海)ゆかりの寺として創建されたと伝わる。真言宗に属し、大日如来を本尊とする。中世には地域の有力者の庇護を受けながら相模湾沿岸における真言密教の拠点として機能したとされる。近世には国府津八幡神社の別当寺を務め、神仏習合の体制のもとで八幡神社の祭祀を統括し、地域の宗教的求心力を担い続けた。明治元年(1868年)の神仏分離令により八幡神社との関係は制度上切り離され、寺院として独立した運営へと移行した。近代以降も真言宗寺院として法灯を守り、境内には江戸時代に造立された石仏群が今日まで保存されている。毎年執り行われるだるま市は安楽院の縁日として定着し、近隣から多くの参…