住吉神社は、鎌倉時代の建仁年間(1200年代初頭)ごろ、大阪・住吉大社から住吉三神(底筒男命・中筒男命・表筒男命)の御分霊を勧請して創建されたと伝わる。相模湾に面した二宮の地は古くから漁業が盛んであり、海上交通・漁業の守護神として知られる住吉信仰は、沿岸の漁師たちの間に自然と根付いていったとされる。中世においては鎌倉幕府の影響下に置かれた相模国の地域社会において、漁村の鎮守として篤く崇敬を受けたと考えられる。近世には江戸幕府体制のもとで地域の漁師集団が氏子として社を支え、豊漁祈願や航海安全の祭祀が年中行事として定着していった。明治時代には神社制度の整備に伴い近代社格制度のもとに組み込まれ、地域…