常光寺は、天長7年(830年)に弘法大師空海が東国を巡錫した際に開創したと伝わる真言宗の古刹である。空海が当地に不動明王を安置し、衆生済度のために草庵を結んだことが寺の起源とされる。中世以降は地域の信仰を集め、真言密教の道場として法灯を守り続けたと伝わる。近世には伊勢崎が絹織物の産地として発展するにつれ、火を扱う織物業者が作業場の火災除けを本尊不動明王に祈願するようになり、産業の守り神としての性格を強めた。護摩堂が整備され、定期的な護摩祈祷が行われるようになったのもこの頃とされる。江戸時代から明治期にかけては、弘法大師信仰の民間への普及を背景に、境内に四国八十八箇所写し霊場が設けられ、遠方への…