善導寺は天正18年(1590年)に創建されたと伝わる浄土宗の寺院である。館林城下の寺町に位置し、城下町形成期から地域の信仰の場として機能してきたとされる。近世において最大の転機となったのは、館林藩主・徳川綱吉との関わりである。綱吉は寛文元年(1661年)に館林藩主となり、当寺を祈願所として深く帰依した。延宝8年(1680年)に第五代将軍に就任した後も綱吉の庇護は継続し、寺院としての格式が大きく高められた。将軍ゆかりの寺として幕府からの厚遇を受け、境内には綱吉に関連する宝物・什器類が伝来している。明治維新後は廃仏毀釈の影響を受けながらも法灯を維持し、近代以降も館林における浄土宗の拠点として寺院と…