安政6年(1859年)の横浜開港後、外国人居留地を擁する国際商業都市として急速に発展した横浜には、精神的な拠り所となる守護神社が求められていた。明治3年(1870年)、明治新政府は日本の神道の頂点に立つ伊勢神宮の御分霊を勧請し、野毛山の高台に伊勢山皇大神宮を創建した。これは欧米列強が軒を連ねる開港都市・横浜に、日本のアイデンティティの象徴たる天照大御神を鎮守として据える意図があったとされる。明治・大正・昭和と横浜の発展をともに歩み、関東大震災(1923年)でも被害を乗り越えた。戦後は市民の生活再建とともに信仰が深まり、現在も年間を通じて多くの参拝者が訪れる横浜最大の神社として、「関東のお伊勢さ…