横浜は安政6年(1859年)の開港によって一介の寒村から急速に国際貿易港へと変貌を遂げた。外来文化・宗教が流入する港町には精神的な基軸が必要と考えられ、神奈川県は武蔵国の国司が伊勢神宮より勧請して戸部村海岸の「伊勢の森」に祀っていた古い神明社に着目し、これを現在地の野毛山に遷座する建白書を明治政府に提出、翌月に許可を得た。明治3年(1870年)4月14日(旧暦)、野毛山に遷座・鎮座し、横浜の総鎮守「伊勢山皇大神宮」が正式に成立した。同時に「官幣国幣社等外別格」という官国幣社に準じる特別な社格が与えられ、国家からも重視されることとなった。以来、横浜の発展とともに歩んできた「横浜の氏神」として、初…