慈福寺の創建年代は不明であるが、地名「毘沙門」自体がこの寺院への毘沙門天信仰に由来することから、古い時代より当地に信仰の拠点が存在したと伝わる。毘沙門天(多聞天)は四天王の一尊であり、武神・福神として中世以来広く崇敬を集めてきた。三浦半島南部は中世に三浦氏の支配下に置かれた地域であり、当寺もその歴史的風土の中で地域信仰を担ってきたとされる。近世には農漁業を生業とする地域住民の厚い信仰を集め、毘沙門天の勝負運・開運厄除けのご利益を求める参拝が続いたと伝わる。近代以降も寺院としての法灯は絶えることなく維持され、現代においては三浦七福神の一霊場として広く知られる。正月を中心に三浦七福神めぐりの参拝者…