慶長16年(1611年)に神田北寺町に創建され、慶安元年(1648年)に谷中に移転した真言宗豊山派の寺院。観音寺の南側に延々と続く瓦と粘土を交互に積み重ねた「築地塀」(つきじべい)は江戸時代後期の建築技法を残す貴重な遺構で、長さ約37.6メートル、高さ約2メートルを誇り、昭和59年(1984年)に台東区登録有形文化財に指定された。谷中を代表する景観として映画・ドラマのロケ地にも頻繁に登場し、観光客やカメラマンが絶えず訪れる。境内には赤穂義士・近松行重(寺坂信行とも親交のあった義士の一人)の遺族が眠る墓所があり、義士ゆかりの寺としても知られる。谷中七福神の一つ「布袋尊」も祀り、初詣・節分の参拝者で賑わう。