菅原道真公は901年(延喜元年)に京から太宰府へ左遷され、903年に薨去した後、天満天神として神格化された。全国各地に天満宮が勧請される中、岐阜市加納の地にも道真を祀る社が創建されたとみられる。加納は慶長6年(1601年)に加納城(奥平信昌が築城)が完成してから城下町として発展し、中山道の宿場・加納宿としても栄えた。加納天満宮はこの城下町の氏神として機能し、藩士・商人・旅人から学問・武運の守護を祈る篤い信仰を集めた。明治期の廃藩後も地域の守護神として崇敬は続き、春には白梅・紅梅が咲き誇る梅の名所として親しまれている。