星野山無量寿寺中院は、天長7年(830年)に慈覚大師円仁が淳和天皇の勅許を得て開山したと伝わる天台宗の古刹で、川越市の指定史跡。かつては北院(喜多院)・南院とともに星野山無量寿寺の三院体制を形成し、天海僧正が喜多院に来住するまでは中院が無量寿寺の中心として関東天台の要衝を担ったとされる。元久年間(1204〜06年)の兵火で焼失したが、永仁4年(1296年)に尊海僧正によって再興され、寛永10年(1633年)の仙波東照宮造営に伴い現在地に移転した。円仁が京より茶の実を持ち帰り境内で薬用栽培したのが狭山茶の発祥と伝えられ、境内に「狭山茶発祥の地」碑が立つ。明治期には文豪・島崎藤村の義母・加藤みきが…