雉子神社の創建年代は明らかでないが、古くから現在地に鎮座し、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を祭神として祀る古社と伝わる。社名の由来として広く知られるのは、江戸時代前期、三代将軍・徳川家光が鷹狩りのためにこの地を訪れた際、境内付近で白い雉を見かけ、その霊験あらたかなことに感じ入って「雉子宮」と命名したという故事である。この出来事は17世紀前半のこととされ、境内に現存する石碑がその由緒を今日に伝えている。近世を通じて、神社は五反田東部の台地に位置する地域の氏神として、周辺住民の篤い信仰を集めてきた。明治維新後の近代においても社格を維持し、地域の産土神としての役割を果たし続けた。第二次世界大戦後の…