貞治元年(1362年)、室町幕府の管領・細川頼之が足利氏の外護を受けて創建した臨済宗の寺院。韮山の山麓の地に禅刹として開かれ、中世を通じて地域の信仰を集めた。15世紀末、伊豆に進出した北条早雲(伊勢宗瑞)は当寺を深く崇敬し、伽藍の整備・保護に努めたとされる。韮山を本拠とした早雲にとって、国清寺は伊豆支配の精神的よりどころとなり、以降も後北条氏との深い結びつきが続いた。江戸時代には幕府の保護のもと法灯を維持し、禅宗寺院としての格式を保った。近代以降は廃仏毀釈の影響を受けたとされるものの、境内の諸堂は修復・保全が重ねられ、現在も禅宗様式の中世的景観を伝えている。伊豆の国市を代表する歴史的寺院として…